わたしの回復(リカバリー)
私が精神疾患になったのは今から30年くらい前です。その頃は、精神障害者は迫害を受けていた様に思います。代表的なのが精神分裂病という病名でした。当時は簡単には入院できませんでした。はじめて入院した時は、誰もが絶望の中にいる様でした。ほとんどの人達が病棟に10年・20年といる人が多かった様に思います。明石市の精神科と神戸市の精神科に入院した事がありますが、病棟によって雰囲気は少しずつ異なりました。しかし、それぞれの人が抱える問題は様々でした。精神的な病気で苦しむ人・生まれつきの障害で苦しむ人・依存症から抜けられない人など。
その人達が立ち直るのに必要なのは、時間と、環境と、支援者と、私の様なピアサポーター(仲間)、適切な医療・福祉だと思います。それぞれの人が、いつも何かを抱えて悩み、苦しみ、その中から様々なヒントを見付けます。それから、時薬・人薬で、回復していきます。回復するには、規則正しい生活のリズムが必要です。朝・昼・夕のごはんを規則正しく食べて、薬を医師・薬剤師などの医療スタッフの指示通りに飲み、適度な運動、レクレーションをする事で、こころにゆとりを持つ事、他者とのかかわり方を学びます。
作業所に通う方は、そこで、軽作業などを通じて、集中力・持続力を付けます。その人その人に応じて個別支援計画を立てます。その計画にそって、半年ごとにモニタリングをします。そこで、どのくらい目標が達成できたか面談します。これからの課題や目標を立てます。その繰り返しで、わたしは回復する事ができました。
私の場合、遠回りしたから良かった様に思います。様々な人の気持ちが分かる様になりました。また、自分の経験に当てはまらない場合は、その人の話を聞いたりしながら、一緒に取り組む事を覚えました。これからが楽しみです。私は、この世界でこれからも生きていこうと思います。
ひまわり君
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