バセドウ病 (隈病院ホームページより)
● バセドウ病とは甲状腺疾患の1つです。甲状腺の働きとして、新陳代謝を活発にしたり、細胞の成長を促す役割をもつ甲状腺ホルモンが分泌されますが、バセドウ病ではこの甲状腺ホルモンが異常に多く分泌され、新陳代謝が過剰になることでさまざまな症状を引き起こします。 症状としては、甲状腺の腫大や、頻脈による甲状腺機能亢進症状(動悸・多汗・体重減少・疲労感・手の震え・息切れなど)が代表的なものとして挙げられます。 そしてもう1つ、顔つきに症状が現れるのもバセドウ病の特徴です。特に顕著に見られるのが、目に現れる症状で、これらの症状をまとめて「甲状腺眼症(バセドウ病眼症)」とよんでいます。 ただし、この眼症状は患者さんすべてに現れるわけではなく、患者さん全体のおよそ25~50%に起こるとされています。
● 甲状腺は、のどぼとけの下に位置する臓器で、新陳代謝を活発にする働きを持つ甲状腺ホルモンを生成します。 バセドウ病は、この甲状腺ホルモンが異常に多くつくられることで、新陳代謝が過剰になる病気です。 症状としては、甲状腺の腫大、頻脈、そして眼球突出の3つが代表的で、動悸や息切れなどが自覚しやすいです。 バセドウ病は、年齢にかかわらず発症の可能性がありますが、特に20歳代から40歳代にかけて多くみられ、女性が男性より3~5倍多いと言われています。 なお、バセドウ病という病名は報告したドイツ人医師の名前からつけられています。他にも「バセドー病」「バセドウ氏病」などと表記されることがあります。また、別の報告者の名前から「グレーブス病」と呼ばれることもあり、英語圏では主にこの病名が使われています。
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