自力と他力の使い分け、継続は力なり

 私が中堅アパレルメーカーで働いていた時、まだまだ、経験が浅く能力的に不十分だった時に、ベテランの先輩達に比べると何事にも時間がかかり過ぎる頃がありました。ひとつひとつの事を丁寧にやるのは良いのですが納期や残業時間を考えると、もう少し何かを改善しないといけない時期がありました。その時に、同期で手際の良い女性がいました。それで、思い切って聞いてみました。「 Aさんは何故そんなに手際よく仕事をこなせるのですか? 」すると、こう言われました。「 ひまわり君は、自力本願ですべての事をこなしているでしょ。それはそれで良いけど。私、合気道やってるねん。合気道はね人の力を使って投げる武道なんよ。ひまわり君も人の力を使う事を覚えたら、もっと凄くなるよ。」 その言葉は私の人生を大きく変えました。自力と他力の使い分けを覚えてから私は以前にも増して活躍できる様になりました。 

  私は様々な部署に回されて様々な同僚、先輩、上司の下で様々な事を学びました。その中で、上司のB課長は、いつも、落ち着いて、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなしていました。私が言っても駄目なの事をB課長が話をつけると、スムーズに運んでいました。その時、その課長が言った大切な一言は、「 言い方ひとつで、人は動いてくれるし、また、相手を怒らせる事にもなる。相手に、どう頼んだらよいか、頼み方を知っていれば良いんだよ。」と教えてくれました。私は、宴会芸が得意でした。新入社員の時に沖縄のホテルの大広間で、一発芸をしました。それから、様々な人との出会いがありました。芸は身を助けるとは本当だなと思います。若気の至りで様々な人に生意気な態度をとって気分を悪くさせる事もありました。でもそれは、若いからと言って許してくれました。様々な人の助けや指導で、大きな仕事もさせてもらいました。それを自分ひとりの力だと思ってはいけません。会社を辞めて、世の中の厳しさを知りました。今は、福祉の世界で、当事者の目線で様々な人と話をしたり、知恵を借りたり、通院して検査をして、訪問看護を受けて日々、少しずつ前進しています。一朝一夕には物事は上手くは行きませんが、3歩あるいて2歩さがるぐらいで丁度よいかもしれません。1日3つ事を覚えれば良いと私は思います。そうすれば、1年で1000個の事を覚える事が出来ます。それが出来なくても、同じ事を10回経験すれば流石に覚えるでしょう。結局、継続は力なり、諦めずに続ける事が大切です。私の趣味は英会話ですが、はじめの頃は、まったく話せませんでした。日々の努力で25年続けると日常会話は話せる様になりました。私の長所は好奇心旺盛な所かもしれません。                                        


                                   ひまわり君

明石ピアポの会

第1・第3・第5(金)明石市勤労福祉会館(あすく)で 電話相談・面談を行っています。 AM 10:00 ~ PM 2:00 TEL 078-945-5651 明石ピアポの会定例会  第2・4(火)ピアスペース西明石 PM 4:00 ~ 5:00 参加される場合は御連絡ください。 TEL 078-920-8124 担当 田村

0コメント

  • 1000 / 1000